AI時代の人間の価値とは、当たり前すぎるので見落としがちな点

人間の価値

最近はコンピューターや人工知能が発達してきて、人間が本来行っていたことを、どんどん代わりにやってくれるようになりました。このままいけば、いつか人間は「やりたいことだけをやる世界」になるのかもしれません。

では、それによって人間の存在意義は失われてしまうのでしょうか?

人間の価値は変わらない

いいえ。人間の価値はまったく変わっていません。 その理由は、あまりにも単純すぎて理解されにくいかもしれません。

「存在は存在するから存在する」
「存在は非存在になれず、非存在は存在になれない」

つまり、こういうことなのです。人間が存在しているのは、存在しているからです。それ以外の理由は、すべて後からつけられたものにすぎません。これが、宇宙の根源的な原理であり、存在しているという事実そのものが、人間の価値なのです。

科学が変えたのは「表面」

では、科学の発達によって何が変わったのでしょうか。それは人間の「表面」、つまり物質的な側面です。人はより豊かで便利な暮らしを送れるようになりました。それは悪いことではありません。足りないよりはずっと良いでしょう。

では精神性は?

しかし、人間の「内面」、つまり精神性はどうでしょうか。 少しは変化した部分もあるかもしれませんが、多くの人は今なお、欲望にまみれ、争いを繰り返しています。おそらくここ2000年〜3000年ほどは、精神的にはあまり進歩していないのではないでしょうか。

精神的な進歩がなくても、物質的には豊かになれる。 これは良いことなのか、悪いことなのか、私には分かりません。ただ、あまりこうした環境に長く留まりたくないと感じています。

AIがもたらす未来と空白

人間はまず物質的な豊かさを求めがちで、精神的な豊かさを本気で目指すのは、もっとずっと先の未来なのかもしれません。AIの発達により、近未来のビジョンを思い描くと、たしかにワクワクはしますが、最終的な期待はあまり抱いていないのです。

  • 近い将来、人間は病気を患わなくなるでしょう。
  • 近い将来、人間はロボットと共に生きることになるでしょう。
  • 近い将来、人間は老いることすらなくなるかもしれません。

これらはどれも素晴らしい進歩だと思います。しかし、私はそこに「本当の進歩」があるとは感じていません。

本当の進歩とは何か

では、人間の本当の進歩には何が必要なのでしょうか。難しい問いです。私にとっても簡単ではありません。

それでも一つだけ言えるとすれば、内面的な変化は、物質主義の延長線上にはないということです。つまり、物質的価値観に縛られすぎないことが必要なのかもしれません。

精神性と持たざる者

精神性の豊かさには、必ずしも物質的な豊かさは必要ではありません。むしろ今の人類は、物が満たされると逆に欲望に振り回されていく傾向が強いように感じます。それならば、物を持たない人々の方が、むしろ健全である場合もあるのかもしれません。

明日も地球は回っている

結局のところ、人間の精神性は昔からあまり進歩していないように思います。では、それが変わるのはいつなのか。それは予測できることではないのかもしれません。

ですが、きっと明日も変わらず、地球はぐるぐると回り続けるのでしょう。

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