2023年6月時点において、ようやくAIはその真価と牙をむき始めたと感じる。
今後AIにとって代わられる職業も大量に増えそうだ。
といって、この流れには逆らうことはできないだろう。
しかし、AIは全ての職業を奪うに至るのか?
これについての個人的見解は、もしこれができたらAIは人間の職を奪うだろう。
というものについては時間の差異があってもAIにとって代わられるだろう。
AIが持っていないものとしては、人間独自の個性に根差した弱さがある。
人間はそれぞれ個性に応じて弱い側面を持っている。
これはAIが真似するのは、いささか骨の折れることになると考える。
AIの行き着くところは合理化、効率化の究極である。
だからAIは常にそれを求められるし、この強さはビジネスにおいて最も重要視される。
しかし、人間は完璧ではないことがほとんどだから、
あらゆる強さはAIにいずれ負けてしまうだろう。
だから合理化、効率化といった強さに人間は太刀打ちできない。
その代わりに人間には独自の個性の弱さという側面を持っている。
これは私が囲碁を打っていて常々感じることである。
対CPU戦では集中力はあまり上がらないが、対人戦になると急にやる気が出る。
これはCPUが画一的で隙の無い碁ばかり打つのに対して、
人間はどこで一発逆転してもおかしくない危うさ、というかチャンスがあるからだ。
それゆえに人対人という枠組みは残っていくことが想定される。
これは人が弱さを抱えるから、かえってその方が楽しみがあるわけである。
しかし、結果が全てというビジネスではこれは考えられない。
だからビジネスにおいて人は淘汰されていくことは間違いない、と私は考えている。
今現代という時代は大変な変化の時代で、
AIという強力なツールが人間と共存していく初期の段階にある。
そう、私達はさながら原始人が火の使い方を覚え始めた状態と同じなのである。
しかし、その原始人に中世の時代を想像してごらん、と言っても分かるはずないし、
例えとして、今は火が使えるということについて、一種のパニック状態になっている。
こんな状態では到底先のことは想像できないし、
想像してもある種、方向の外れた予測しかできないだろう。
予測できるのは今感じていることを、極端にしたらどうなるかということだ。
全ての人がAIを使えるようになったら?
ここまで来ると少し先が見えるかもしれない。
AIと協力して、その人が実現したいことを達成することなどが考えられる。
その弊害としてAIで出来ることは、人を使わなくていいようになる。
そしてAIは今後あらゆる分野に浸透し、強力な戦力になる。
ということは、既存の職業のほとんどはAIに取って変わった方が合理的だろう。
これはあくまで、私の意見であるから反発を考えても差し障りは無い。
逆にAIが与えてくれるものとしては、
今までの情勢では考えられなかった領域の到達に人類が足かけを始めることだ。
これはもう予想がつかない。原始人が中世の時代を想像できないことと同じくだ。
だから新しく生まれる雇用もあるだろうが、どのような形になるかは全く未知数だ。
ただ、私個人としてはこれは悪いことでもないし、必然の流れだと考えている。
今までの人類の生活はあまりに原始的過ぎたと私は考えている。
生活するために最低限のお金を稼ぐために一日全てを潰すというのは、
個人的には、なぜこんな生きづらい世界なのだろうと常々思うからだ。
人間にはもっと余裕があっていいはずなのだ。
そのために、近代化を進めて来たわけだし、進歩するなら楽になって当然のはずだ。
AIはそれを急加速度的に進めるツールとなると考えている。
ただ問題はこれを受け入れる側、つまり人類の側にあると考える。
ルールである法的整備や、利用者に損失を与えないシステム作りが必須だろう。
最後に総論になるが、
AIは奪っていくものもあれば、対価として与えてくれるものも非常に大きい。
そしてAI化の流れは必然であり、そのためには人類側が準備する必要がある。
そしてAIはまだ当分の間、急激な進歩を遂げるであろう。
あまり参考にならなかったかもしれないが、最後まで読んでいただき感謝する。
何らかの参考になれば幸いである。