エンドレスバトルというCGIゲーム

私がエンドレスバトルというCGIゲームに出会ったのは中学時代の出来事であった。何気なく友達に「最近何してる?」と聞いたことがきっかけで始まった。

昔のゲーム事情

当時はインターネットでゲームをするということ自体珍しく、また回線契約自体もISDN、ADSLといった今の光ケーブルの前の段階であった。また今でこそ珍しくないが、個人または少人数が構築、運営するゲームというのはあまり有名ではなかったのである。ゲームと言えばゲーム機でもっぱら遊ぶ。またはゲーセンに行って学生にとっての大金をつぎ込む、といった方法が主流だった。

CGIゲーム

そんな中現れたのが、急速に発展していったインターネットの中のPCでできるブラウザゲームであった。そもそも2000年前後というのは、今でこそ考えられないが、まだインターネット検索もおぼつかない、という人が主流だったのである。PCでできるブラウザゲームは当時画期的であった。特にCGIゲームはその点が色濃く出ていた。その要因は以下の通りである。

1.当時一般的でなかった全国のプレイヤーと、共通のオンライン上のゲームができる
2.基本的に企業単位ではなく個人ベースで運営されていたため商業的方向性があまりなかった
3.PCのブラウザという共通の土台があれば、ゲーム機のように別々の端末を持つ必要がない

今でこそオンラインでのゲームは当たり前、知らない人とコミュニケーション取れるのは普通、となってしまったが、当時はこんなことがまだ珍しい時代だったため、一部の層からは猛烈な支持を得ることができた。またCGIゲームの特徴に大きく寄与したのが配布型CGIゲームという形式である。これは自分のサーバー(もしくは借りているサーバー)に配布元の制作者が作ったゲームプログラムを乗せるだけで、自分がゲーム管理者になれるというものであった。

誰でも配布されているゲームプログラムをサーバーに乗せれば管理人になれるというのも、CGIゲームを大きく発展させる要因になった。また、それに合わせてプログラム知識の乏しい人種でも、自分のCGIゲームを独自のものにできるように改造指南サイトも立ち上がり、大いににぎわいを見せた。

エンドレスバトル

エンドレスバトルもそんなCGIゲームの一角をなす独特なゲームであった。基本的な要素としては戦闘を繰り返し、武器を揃えたり、能力値を高めたりして、国を作り、戦争をして戦いあうという至極シンプルなものであった。ただ、ゲーム内に大体併設されているチャットや掲示板で他プレイヤーとコミュニケーションを取ったり、積極的な管理者は定期的にイベント等を行ってユーザーを飽きさせない工夫を凝らしていた。

特に私が気に入っていたのが、自国内での会話やプレイヤー同士の密談であった。相手の国を奇襲をかけて滅ぼしてやろうなど、物騒な話し合いをするのが大好きであった。それで実際、数人で集まって大国を相手にして戦ったが、あえなく失敗したなどはいい思い出である。その後は実際に、自分自身でもエンドレスバトルのホームページを立ちあげて管理を手掛け、PCやサーバー、Webページの仕組みというものを自然と理解していった。実際、それらの経験は社会に出てからもしっかりと活かされているので、何が役に立つか人生は分からないでものである。

現在は昔のプログラムや記憶を頼りに、既に衰退してしまったエンドレスバトルの意志を継ぐゲームとして、独自に開発したモビルファイトというゲームを運営している。当ブログでもリンクバナーを設置しているので興味のある方は見てほしい。美麗なグラフィックや美しい音源といった、ゲームの資源には期待できないが、ユーザーのお金をただただ毟り取ろうとするゲームとは違うので安心してほしい。

ブログ主が運営しているゲームです。

 MobileFight

 ジマさんの囲碁入門