バシャールとモンローとは?
今回ご紹介する宇宙の法則と、地球生命系の原理についての考察は、二つの出典元があります。
まずバシャールは、宇宙意識とのチャネリングによって伝えられたメッセージを持つ存在で、意識や個人、社会の問題に対して質疑応答の形式で様々な洞察を多数提供しています。
一方ロバート・モンローは、体外離脱体験を科学的に探求したことで知られる人物で、意識の多層性や地球での生存環境について深い考察を残しました。
どちらも精神世界では調べれば出てくる一般的な情報源ですが、過信は禁物です。あくまで参考程度ということを忘れないようお願いします。今回はその二人のメッセージの中でも、比較的私自身に刺さったものを融合して、宇宙と地球の組み合わせという環境の考察を行います。
宇宙と地球、二つの法則が交差する場所
私たちが「今ここ」に生きているという事実。その背後には、二つの異なる次元の法則が働いています。一つはバシャールが語る宇宙的な原理。もう一つはロバート・モンローが指摘した、地球生命系に特有のルールです。
これらは一見、対立するように見えて、実は補完し合う構造を持っています。そして両者を交差させることで、この世界における深い知恵が見えてくるのです。
宇宙の法則:私たちは存在し、すべては一つ
バシャールはまず「あなたは存在する(You exist)」と言います。この存在とは、生まれる前も死後も含む、永続的な意識の存在です。そしてその意識は、「すべては一つであり、一つがすべてである」という統一原理に結ばれています。
また、「自分が与えたものは、自らが受け取る(What you put out is what you get back)」という因果律も説かれています。これは単なる道徳論ではなく、宇宙の仕組みそのものです。
地球生命系の法則:生存と変化のゲーム
一方、ロバート・モンローは、地球の生命系における最優先命令が「生存せよ!」であると述べました。地球では、生き残るために競争が起こり、協力さえも生存のための手段になります。
この世界では、「生存に関係しない意識は侮蔑される」とモンローは記します。それは精神性を軽視する、物質至上主義の側面でもあります。
さらに彼は、「この生命系の基本は変化である」と言います。変化を拒むものは、エントロピーにより静止し、やがて滅びへ向かうのです。
宇宙と地球:原理の融合
この二つの法則を融合すると、次のような知恵が浮かび上がります:
存在とは永続的なものであり、生まれる前も死後も続く。だが地球では、その一部を「生存」という条件に限定して体験している。
本来一つである存在たちは、分裂し互いを演じることで多様な体験と現実を生み出している。
与えたものが返ってくるという因果律は宇宙的法則であるが、地球の競争と協力の関係においても、それが適用される。
変化を拒むものは滅びる。これは宇宙的原理の一つでもあり、同時に地球生命系の絶対ルールでもある。
結論:変化のゲームを生きる私たちへのヒント
この地球で生き残るということは、単なるサバイバルではありません。制限ある条件の中で、意識の本質を思い出し、変化に柔軟に対応していくこと。これが私達が地球で生きる目的の一つでもあります。
ここで、現実世界をよりよく生き抜くための実用的ヒントを挙げておきます:
「変化を恐れない」こと。変化拒まず、むしろ迎え入れることで、流れに乗る。
「与えることを先にする」見返りだけを計算せずに与えた行動が、回り回って自分を助ける。
「他者を自分と見なす」分裂した一体の一部として、他者は自分の延長線と考えておく。
「物質的成果だけが全てではない」思考の進化は、本来の自己にとって最重要資産である。
地球は制限の多い世界ですが、それゆえに魂の報酬も高いのではないかと私は考えています。過酷な人生は更にそれが上乗せされるでしょう。宇宙の法則を思い出しながら、地球の法則と付き合う。この二重構造の中で、自分自身を常に工夫し、深めていく。それこそが地球で生きることの醍醐味ではないでしょうか。