今回は囲碁においてヨミという計算部分に着目して記事を書いてみようと思う。
おそらくこの記事を開いたあなたは、
囲碁で100手読むことはできないのではないだろうか?
しかし、結論から申してしまえば状況によっては100手を簡単に読める。
その感覚を掴んでもらおうというのが今回の記事の内容である。
では、早速簡単な問題で100手読んでもらおう。
囲碁のヨミを計算に例えて100桁の数字を当ててもらうとする。
10という数字を3で割るとする。答えはいくつになるであろうか?
割り切れないというのも正解だが、ちゃんと強引に割っていったらどうなるか。
おそらくであるが、小学生程度の能力があれば解けるはずだ。
答えは3.33333333・・・と、なるはずだ。
じゃあ3.33333333・・・の100桁目はどんな数字になるであろうか?
おそらく3であろうということは何となく想像つくかと思う。
おめでとう、あなたは今100手読んだのと同じ体験をしたのだ。
これが囲碁で100手ヨミを入れることと全く同じ基本である。
これは囲碁のシチョウという形に酷似しており、
一連の数字の並びに特性があるように囲碁の石の配置にもあてはまる部分なのだ。
つまり最初の3.33まで分かれば100手先もおそらく同じだよね?
と考えることができるのがシチョウという形なのだ。
さて、そんな囲碁だが当然甘くない部分もある。
これを数学に例えてみよう。円周率の100桁目を答えなさい。
と、問いかけられた時、普通の人は答えられないはずである(一部例外の方を除く)
しかも円周率を求める数式も答えなさい。
と、言われた日にはなんのこっちゃとなるはずである(一部例外の方を除く)
たった一手読むのにこのような異常な難しさを求められる場合もあり、
一方では、小学生でも分かるようなロジックが共存しているのが囲碁なのだ。
だから囲碁は面白いのである。難と易が織り交ざって盤上に石を置くのである。
ところがAIはこういった問題もいとも容易く解いてしまう。
AIのロジックは自分が100万回円周率当てゲームをしてきた経験では9です。となる。
ここでAIがこういった感覚で人間を超越しているということも知っていて損は無い。
さて今回皆さんは100手読む自信ができたであろうか?
やっぱり無理だ、どんな状況でも100手を読めない・・・
という方は初心に立ち返って算数の勉強をしてみるのも面白いかもしれない。
という煽りは冗談にして今回の記事が皆様の何らかの参考になれば幸いである。