なぜ“荒らし”がいないのか?老舗ゲーム運営の舞台裏。AIを見据えたゲーム開発の将来。

昔ながらのCGIゲームを細々と運営しています。派手さはありませんが、なぜか“悪い人”が来ません。その理由を、自分なりに考えてみました。

入門の敷居の話

私が運営しているCGIゲームは入門の敷居が高いです。最近のオンラインゲームは時間のかかるコンテンツは後回しで、とりあえず参加がしやすいものがメインになっているように思えます。レベリングや、装備集めなどは仮にほとんどできなくても最前線である程度戦えてしまうということです。この方がゲームとしての掴みは非常に良いです。つまり多くのプレイヤーがゲームに食いつくということです。

民度が保たれている話

じゃあ多くのプレイヤーが参加できるならやっぱり敷居は低い方が良いじゃん、と考えがちだと思いますが、これには逆の発想があります。少数の本当にゲーム性にハマるプレイヤーの方が当然良質な場合が多いのです。そういうプレイヤーは最初にレベリングや育成に時間をかけさせてもらって、振るいにかけた方が確実に良いのです。従って民度と人口はどちらかと言えば相反する関係にあります。これは実際私が以前ゲーム運営していた人の多かった時期でも同じでした。

今の状態に満足している理由

結局プレイヤー人口の多さだけ目指すと、ゲームの中が荒れて管理も煩雑になり、風紀にも影響が出てきます。今私が作ったゲーム(モビルファイト)のプレイヤー環境が良いのは、単純な理由がいくつか考えられますが、①そもそも人口が少ない、②徹底的な違反ルール作り、③継続的な監視、こういったことのためだと思います。ですから最近の私はプレイヤー人口が少なくとも、長寿の老舗ゲームとしてドンと構えてけっこう今の状態に満足しています。

将来のゲーム開発におけるAIの未来像

そして一番の期待値としてはAIが考えられます。これは少ない人口で行われるゲーム全体参加型コンテンツの人員穴埋めとして使えると考えています。他にも専用チャットのbotだったり、使い道は無限にありそうな気がします。おそらくオンラインがゲームに組み込まれるのが一般的になったのと同じく、AIがゲームの中に組み込まれるのが一般的になるでしょう。またこれとは別にAI時代にはいくつかのシナリオを考えています。以下がその一例です。

①生成AIが発展する
②ゲーム開発が簡易になり様々なジャンルでゲームが乱発するようになる
③ユーザーはゲームの内容や質に焦点を当てるようになる
④非常に内容の良いゲームか有名なメーカーの老舗ブランドが重視される

つまり無料では付加価値がなくなり、ゲームの質そのものが本当に大事になる。ただし個人的には無料、完全無課金は当たり前になって中途半端にお金を稼ぐ制作は出来なくなると思います。

現在は焦らないという判断

こういった時代の中にあることを考えると、今は焦らず自分のゲーム充実化に力を入れるのが正しいと私は考えています。その内人間を超えるAIが出てきて状況は一変します。これは間違いないので、その時に備えて下手にゲームを宣伝せず、じっくり力を蓄えるのが安全という判断をします。

さて最後に、そんな荒らしの少ない素朴なCGIゲームをやりたい方はこの投稿下の
「Mobile Fight」バナーよりお越しください(笑)

ブログ主が運営しているゲームです。

 MobileFight

 ジマさんの囲碁入門