本物と偽物
私たちは日常生活の中で、本音と建前を使い分ける場面が少なくありません。
しかし、本音と建前が近いほど、人は「本物」に近づくことができます。
言っていることとやっていることが違うのは、ある意味で詐欺師と同じです。
本音を大きく隠し持ちながら振る舞うのは、半分偽物といっても差し支えないでしょう。
隠すことは時代遅れ
かつては「隠す」ことで利益を得られる時代もありました。
しかし現代は、情報の風通しがよくなり、隠し事を暴かれるリスクが高まりました。
一度隠し事が明るみに出れば、信用は一気に失われます。
だからこそ、これからの時代はできる限り本音や情報をオープンにすることが求められるのです。
タネを隠さない生き方
私は手品師を目指しているわけではありません。
だから、タネを隠して人を驚かせようとは思いません。
むしろ、すべてを公開してしまえばいいと考えています。
それで誰も興味を持たれなければ、結局その程度の存在だったというだけのこと。
タネを隠して一時的に何かを得ても、自分にとって本当の成長にはなりません。
誠実であることと行動の一致
私は、自分の言葉と行動が食い違わないようにしたいと思います。
誠実であることを口にするなら、実際に誠実でなければならない。
「分け与えることが大切」と言うなら、自分が十分に持っているときに必ず分け与えなければならない。
他者に証明するのは難しくても、少なくとも自分の生き方としては徹底したいのです。
「本物」を目指す理由
なぜそこまでして「本物」を目指すのか。
それは、最終的に私自身が最も得をするからです。
人を騙して一時的に得をしても、やがて信用を失い、長期的には損をします。
反対に、本物であることを追求し続ければ、良いものを与え、良いものを返してもらえる循環が生まれます。
つまり、与えるものが与えられるものになるのです。
私は一番利益を得たいからこそ、本物を目指します。
それが最終的に、自分にとっても他者にとっても、最も良い結果をもたらすと信じているのです。