妥協するから獲得できる
何かに力を入れるということは、それ以外のどれかを妥協することに他なりません。妥協した分だけ力を入れることができるのです。
また、選択するということは、選択しなかった選択肢を捨てることでもあります。人生が選択の連続であるならば、妥協こそ重要な視点であることが分かります。
夢を追うための妥協
たとえば、一心不乱に達成したい夢があるとします。その場合、それ以外の事柄に時間や力を注ぐのは難しいでしょう。これは一種の妥協です。
夢を追うためには、日常の中で夢と関係のないことをある程度あきらめる必要があるからです。
妥協なくして達成なし
何を達成したいかという思考は、もちろん大切です。
しかしそれと同時に、何を妥協するか？ 何を捨てるか？ という視点が非常に重要です。
夢だけを語るのは子供までの思考です。大人は、何を捨てて、何に集中するかまでをセットで考えねばなりません。
全ては選べない、だから選ぶ
右を向きながら左を向くことはできません。それと同じように、私たちは時間的にも空間的にも制限のある世界に生きています。
たとえばAかBのどちらかしか選べない、という状況は人生でよくあることです。
そんなとき、Aは捨ててBを選ぶ。そうした合理的な判断が、人生をより良くするために必要です。
仮にAもBも両方手に入れたいと思っても、その分だけ他で代償を支払うことになるのです。
何が必要で、何が不要か
自分にとって本当に必要なものを選ぶためには、不要なものを見極めて妥協することが不可欠です。
そして、不要なものは獲得せず、潔く妥協しながら、必要なものを着実に手に入れていく。豊かな人生には、こういった選択と集中を常に考える事が必要です。
この思考と行動こそが、私たちがより良い人生を生きるための鍵だと私は考えます。