最上の状態とは100%ではないと言える点について

最上の状態とは

多くの物事というのは、行き過ぎるとかえって損をすることがあります。「過ぎたるは及ばざるが如し」と、古来より言われている通り、どんなに良いことでも偏りすぎるのは良くないということです。

お金を持ちすぎるとどうなるか

例えば、お金を持ちすぎるのは良くないかもしれません。なぜなら、自分がお金を持ちすぎると、多くの人間に財産を狙われます。それを防ごうとすれば、常に周囲に気を配らなければなりません。また、多くの人が嫉妬をし、その悪影響を受ける可能性もあります。

さらに、生活が必要以上に贅沢になると、身体がそれを覚えてしまいます。それが当たり前になれば、さらに欲望が膨らみます。そして一度贅沢を覚えてしまった後に、もし貧困に陥ったとしたら――それは大きな苦しみとなるでしょう。

このように、お金を持ちすぎることには強い恐怖や不安がついて回ります。「お金は無くても困るが、ありすぎても困る」のです。程々に持っているのが理想的だと言えるでしょう。

勝負に勝ちすぎるとどうなるか

勝負もまた、勝ちすぎると良くない面があります。特に利害が関わる場合、自分だけが一方的に勝ちすぎると、恨みを買います。また、勝敗に利害が無くても、人は勝ち続けると必ず慢心します。

余程自分に厳しくない限り、勝ちすぎは人格のバランスを崩します。勝負は勝てなさすぎても困りますが、程々に勝てるのが理想的だと言えます。

健康も良すぎると危うい

健康もまた、調子が良すぎるのは危ういものです。不健康が良くないのは当然ですが、常に絶好調であることにも落とし穴があります。

なぜなら、あまりに調子が良いと、自分の体に気を配ることを忘れがちだからです。無理をして仕事を頑張りすぎたり、心身を酷使してしまうこともあります。そして体調を崩した時、その反動が一気に襲ってくるのです。

また、気が強くなりすぎたり、必要以上の欲望に流されてしまい、人間関係のトラブルを引き寄せる可能性も高まります。それを抑え込もうとすれば、精神的な苦労にもつながります。

不健康は困りますが、「程々に健康的」というのが、実は最適なのかもしれません。

七分が上

古来、「満つれば欠ける」とも言います。それ以上良くなる余地がなければ、後は悪くなるだけだからです。

では、最も満ちた状態が最高に良いのではないとすれば、一体どういった状態が最上なのでしょうか?

私は、物事の多くは「七分が上」と考えています。腹八分目ではありませんが、「最高」から三分手前がちょうど良い。ある程度良く、かつ良すぎない――そんなバランス感覚です。

あえて三分の余地を残すことで、その後、一方的に悪くなることを避けやすくなります。

七分より下がれば、七分を目指し、七分より上になれば、それ以上を望まない。この呼吸、この感覚が身につけば、 人生での致命的な失敗はかなり減ると、私は考えています。

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