等価値とは、全ての物事には必ず利点と欠点がある

等価値という視点

この世界の優れた点というのは、何事にも利点と欠点を作り、全ての物事が等価値となって、バランスが取られていることです。一見して、我々は物事に大きな優劣があると考えてしまいます。例えば、お金を多く持っている方が貧乏より良いだとか、狭い人間関係よりも多くの人と交流を持つ方が良いとか、無名であるよりも有名である方が良い、といったことです。

一見「良いこと」に潜むリスク

しかし、こういった事柄もよく精査すると、単純に良いこと・悪いこととは分類できないと思います。

お金を多く持っているということは一見良さそうですが、多くの人から資産を狙われてトラブルやリスクが増えますし、良くない人間を自分に近づける要因にもなります。

多くの人との交流を持つというのも一見良さそうですが、本来関係のない人間関係のトラブルに巻き込まれやすくなります。当然、人間関係を維持するには労力が掛かり、自分と他者を比較する機会も増えるので、悩みも増えていきます。

有名であるということも一見良さそうに見えますが、有名になればなるほど人からの嫉妬を受けやすくなりますし、多くの人を惹き付ければ惹きつけるほど、発言に慎重さが求められ、反感を買えば恨みを持たれる可能性もあります。

等価値であるという天の配慮

こういったことを考えると、諸事万端には必ず利点と欠点が存在していることが分かります。常識的に「あちらの方が良い」と言われるのは、ほとんどの場合、その利点と欠点の精査がなされていないからだと私は思います。

この世界の創造において、天は等価値を重視している。
そう考えると、宇宙の仕組みにおいて単純な優劣をつけさせないようにする、天の尋常ならざる気配りが感じられるのです。

天の意図と、我々の選択

では、なぜ天はそのような気配りをしているのでしょうか?それは、おそらく私達に自由な選択をさせるためだと推測できます。

私達は、全ての事柄が基本的に等価値であるからこそ、多様な選択肢を持つことができるのです。もし優劣が明確であれば、人は劣るものをわざわざ選ばなくなるでしょう。それを避けるために、物事はすべて等価値になっているのです。この点において、天の意図が少し見えてきます。つまり、天は我々に選択をさせたいのです。あらゆる素材の中から、自分が求めることを選ばせたいのでしょう。

なぜ天がそのような選択を求めるのか、それは分かりません。しかし、私達はそのルールに則って、あらゆることを選ぶ必要があります。その選択の本質は常に等価値であるということを、知っておいた方がよいのです。

選択の本質を知れば、心は自由になる

どんな選択にも、必ず良い所と悪い所がある。

それを知っていれば、必要以上に他人を妬むこともないでしょうし、案外、今の自分の立ち位置が悪くないと思えるかもしれません。我々は常に、片方を「良し」としてしまう傾向がありますが、それが本当に良いのかどうかは、よく考える必要があります。

良いとされることに欠点を見出し、悪いとされることに利点を見つける。そうやって物事を見ることができれば、執着を減らし、物事をより冷静に判断できるようになると、私は思います。

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