人に持ち上げてもらう方法

自分を成功させたい、認められたい、評価されたい――。そう願うなら、「自分の力だけでのし上がる」という発想を少し脇に置いてみるのも一つの方法です。実は、自分を最も効率よく持ち上げてくれるのは、「他人」なのです。

尊重される人は、他人を尊重している

人から尊重されたいなら、まず自分が人を尊重すること。これは道徳の話ではありません。力学的な話です。

人の立場になって、相手の視点から物事を見ようとする人は、相手からも同じように見てもらえる確率が高まります。逆に、相手を見下したり、貶めたりすれば、同じような態度が返ってくるのは自然の摂理です。

善意ではなく、利益のために相手の立場に立つ

「人に優しくしましょう」というのは確かに美徳ですが、ここでは別の視点を提示します。

私は利益主義者です。だから善意で他人の立場に立つことはしません。
ただ、相手の立場を理解するほうが自分にとって「得だ」と知っているから、そうしているだけです。

自分が一番大切で、自分が一番得したいからこそ、他人の立場に立つ。

この発想こそ、人間関係という“相対世界”における一つの真理です。

自力でのし上がるのは苦しい道

もちろん、自分の力だけで頂点を目指すことも可能です。ただし、その道は非常に困難で、常に緊張を強いられます。気を抜けば、すぐに誰かに引きずり下ろされてしまうでしょう。

一方で、他人の立場を尊重しながら生きている人は、自然と周囲から支援され、引き上げてもらえるものです。

自分一人で自分を持ち上げるよりも、複数の人が自分を支えてくれるほうが、ずっと楽で効率的です。

出世する人の共通点

私が以前読んだビジネス書の中に、こんなエピソードがありました。

ある新人社員が、異例のスピードで出世を果たしました。その理由は明快でした。
彼は常に「上司の視点」で物事を考えて行動していたのです。

ヒラ社員の時は課長の視点で動き、

課長になったときは部長の視点で判断する。

こうすることで、自然と「上の人」たちから信頼され、結果的に最速で部長に昇進しました。

つまり、相手の立場になって働いた結果、自分が最も得をしたという事例です。

100%理解できなくても、効果はある

現実的には、人の気持ちを完全に理解することは難しいものです。先の新人の例でも、管理職としての経験が浅いため、実際には完全にその立場を理解していたわけではないでしょう。

しかし、20%でも30%でも、相手の思考に合わせようとするだけで、自分の態度や行動には確実に変化が生まれます。そしてその変化が、相手の評価や関係性にも影響を及ぼすのです。

合理的に、人に持ち上げてもらう

この考え方は、仕事だけにとどまりません。人間関係、趣味、家庭、地域活動――あらゆる場面で応用可能です。

もし「自分を持ち上げたい」と思うのなら、自分の力だけに頼る必要はありません。
他人の力を、合理的に活かすという選択肢を持つことも、大切な戦略のひとつです。

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