無限と有限
この世界では無限が有限を支え、有限が無限を支えます。 無限とは絶対の働きです。有限とは、私達が頭で実体を理解できるすべての働きです。
無限の例え:小ささと大きさ
無限の分かりやすい例として、大きさの例えがあります。
ここに一つの物があったとします。それを二つに割ります。その二つに割った一つを、また二つに割ります。さらに、その割った一つを二つに割ります。こうして永遠に割り続けたとき、その小ささを頭で理解できるでしょうか?
逆に同じ物を二つ用意して、それをくっつけていきます。先程のように何度も永遠にくっつけていったとき、その大きさを理解できるでしょうか?
多分できないのではないでしょうか。
これが無限の実体を表す、分かりやすい例えです。無限は概念として捉えることはできても、その実体を想像したり理解することは困難なのです。
無限は有限によって知覚される
無限は、それ自体だけでは実体が分かりません。無限に大きい存在は、自分がどれほど大きいかを、比較の物差しがなければ理解できないのです。
たとえば「30cmの定規」という尺度があってこそ、無限の長さの紐が「果てしない」と分かるようなものです。
もし世界に無限の長さの紐しか存在しなければ、それが果てしないのかすら分かりません。測るものが無ければ、長さは認識できないということです。
つまり、無限の存在は、有限がいなければ自身を理解できないのです。
無限が有限を創造した理由
そこで創造されたのが、私達が住むこの宇宙です。無限が有限を生み出しました。無限と有限は、言い換えれば創造主と宇宙の関係です。
有限が存在することで、無限の尺度が生まれ、創造主は自分が無限であるということを理解できるようになったのです。
この宇宙は、創造主にとって自分を知るためのモノサシであり、道具なのです。
相互に支え合う存在
有限の世界は、無限の働きによって支えられています。この宇宙は尽きることなく、終わることがありません。創造と破壊が永遠に繰り返されていくのです。
尽きることなく働くこの世界の力は、無限の働きによって可能となります。
正確には、私達の世界は「無限と有限が共存する世界」なのです。この宇宙では無限が有限を支え、有限が無限を支え合っている。無限と有限は互いに与え合う存在なのです。