近年、パソコンやスマートフォンを買い替える際に注意すべきなのが情報漏洩の防止です。
不用意に処分すると、個人情報や機密データが第三者に渡る危険があります。
ここでは、個人でも安全かつ確実に行える処分・保管の方法をまとめます。
デスクトップPC
- 記憶媒体(SSD/HDD)を取り外して保管(静電防止袋+乾燥剤)
- 記憶媒体以外の本体は、廃棄業者に依頼(データ漏洩リスクなし)
- モニターは有料でも構わず、業者回収を推奨
記憶媒体を抜いた後の本体には情報は残っていません。
メモリにもシャットダウン時にはデータが残ることは無いので、
安心して廃棄業者に依頼することが可能です。
ノートPC
ノートPCは機種によって記憶媒体の取り外しが可能かどうかが異なります。
以下の手順で確認し、安全に処理しましょう。
- ① 記憶媒体が取り外せる場合
→ 記憶媒体を抜いて保管し、本体を廃棄業者に依頼 - ② 記憶媒体が取り外せない場合
→ 本体を初期化+アカウント削除して電源OFFのまま保管
保管時は高温多湿を避け、静電防止袋と乾燥剤を併用すると安全です。
ラベルに「処理日・機種・状態」を記しておくと後で管理が容易になります。
モバイル端末(スマートフォン・タブレット)
- 可能なら初期化とアカウント削除を行う
- キャリア処分も可能だが、リスク0ではないため基本は保管推奨
- 電源を切り、SIMカード・SDカードは別途保管
モバイル端末は内部にリチウムイオンバッテリーを搭載しており、
物理破壊を行うと発火や爆発の危険があります。
そのため個人での破壊は絶対に避け、初期化後は安全な状態で保管してください。
保管した記憶媒体・端末の扱い
- 物理破壊(特にモバイル端末)は発火のリスクがあるため避ける
- 安易な廃棄は情報漏洩の恐れがあるため行わない
- データ消去には専門的知識が必要
- 電源は常にOFFにし、湿気と熱を避けて保管
- 「処理日・機種・状態」のラベルを貼り付けて管理
取り外したSSD/HDDは静電防止袋+乾燥剤に入れ、
金属棚や高湿度環境を避けて風通しのよい暗所に保管してください。
モバイル端末・ノートPCも同様に、通電せず保管すれば長期的に安全です。
まとめ
個人での機器処分では、破壊よりも保管と安全処理の徹底が重要です。
データ漏洩のリスクを最小限に抑えるため、
「記憶媒体を取り外して保管」または「初期化して電源を切る」
この二点を守るだけで、個人レベルでは十分な安全性を確保できます。