詰碁の解き方、囲碁の勉強方法

詰碁の解き方

詰碁や手筋は基本的に「パターン」であり、上級問題はその応用にすぎません。
従って、多くのパターンを網羅するためには反復練習が最も有効です。

特に、答えを10秒以内で直感的に出せない場合は、無理に考え続けず、すぐ答えを見るのが効率的です。

逆に囲碁の布石は多様な考え方が存在し、一見入りやすそうで実は哲学にも通じる深遠な学問的姿勢を要します。
中盤の筋の良さを学びたいなら「筋場理論」の勉強が有効ですが、詰碁はあくまでパターンなので、徹底的な繰り返しによって体得すれば良いのです。

詰碁の基本セオリー

詰碁を解く上で、いくつかのセオリーと法則を押さえることが大切です。

1. 外側から攻める
 「死はハネにあり」の格言通り、外から相手の眼形を詰める手を意識する。

2. 急所を一撃
 外から打っても二眼が残るなら、隅の「1の2」や目の急所を突く。敵の急所は我が急所でもある。

3. 手筋を活用する
 ホウリコミからシボリへ繋がる手筋、オイオトシ・石塔シボリ・グルグル回し、押す手無しや石の下など。
 詰碁の基本手筋を徹底的に「体感で覚える」こと。

4. 詰碁の格言を覚える
 死活の基本形:直四、マガリ四目、四死六活、六死八生、隅のマガリ四目、三線の四死六活、五目ナカデ、花六、セキ生き、両コウ生き

 ナカデ九九:三三(3目ナカデで3手)、四五、五八、六十二

 コウは取り番有利(最後に取ってコウになる形が有利)

 ※上記の基本は知らなければ必ず調べて覚えること。

5. 攻め合いはダメを数える
 攻め合っている石の交点(ダメ)を数え、どちらが手数有利かを判定する。
 手数を踏まえ、優勢なら相手の手筋を封じる手を、不利なら相手の手数を減らす手筋を考える。

勉強の進め方

囲碁の詰碁は膨大なパターンを持ちますが、基礎をしっかり身につければ主要な型は自然に網羅できます。
特に「死活の基本」は必ず押さえるべきであり、死活・手筋・詰碁・シチョウ問題は相互に複雑に絡み合っています。

自分が興味を持てる領域から徹底的に掘り下げて学ぶのが良い方法です。

できれば最初は紙媒体の情報源を強くお勧めします。
スマホアプリは便利ですが、基本的な解説や考え方を網羅している本を読破すること、
それも同じ本を何周もして一瞬で問題を解けるようにすること。
また、忘れたころに繰り返して、一瞬で解けるようになるまで、頭に刻みましょう。

レベルは自分に合った「入門」~「プロ向けの古典」を選択しましょう。
自分のレベルより少し低い物を100%ミスせず解けることも大切です。
3段以上になったら詰碁アプリに課金してガンガン覚えるのも有力です。
ちなみに私は2025年現在「詰碁プロ」で学習中です。

私の学び方とおすすめ順序

私は手筋が大好きなので、まず手筋から学びました。
囲碁全体で見れば、布石>中盤>終盤の順で好きですが、どこから始めても構いません。

ただし結果をすぐに出したいなら布石は後回しがおすすめです。布石は哲学的で人間には完全に把握できないからです。

逆に「読み」を強化するには、
シチョウ問題 > 死活 > 詰碁・手筋
の順が効率的でしょう。
特に初見ではハート型シチョウ問題などは芸術的で感動できます。

しかし、一流のプロを目指すなら布石研究は欠かせません。
布石研究は碁の根幹に関わるセンスのため、独自の哲学を持つような姿勢が大事です。
従って、目的やスタイルに応じて学習方法のバランスを取ることが大切です。

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