偽りはカルマに刻まれる
他人を偽ることはできても、自分を偽ることはできません。
行為の最終的な評価を下すのは他人ではなく、
あなた自身の内なる神（良心）です。
内なる神は常にあなたを見ています。
それはすなわち、天もまた全てを見ているということです。
潜在意識は全てを知っている
表面的な意識では忘れたり、気付かないことがあるかもしれません。
しかし、潜在意識の深い層には、あなたの全ての選択や行動の記録が刻まれています。
カルマはこの潜在意識の記録を土台に作用し、
やがてあなた自身が下した評価を、人生の出来事という形で返します。
カルマのための偽りというマトリックス
カルマは単純に「嘘＝悪」とは限りません。
場合によっては、嘘が未来の調和を守るための種になることがあります。
– 弱い者を守るための方便
– 無用な争いを避けるための柔らかな言葉
– 相手の成長を待つために事実を伏せる判断
たとえば、親がまだ小さな子どもに、
全ての厳しい現実や残酷な事実を一度に伝えないのは、
子の心と成長を守るためです。
これは「嘘」というより「時を選んだ真実」であり、
カルマの流れの中では善として働きます。
ただし、このマトリックスは繊細です。
自己利益のための嘘や、相手を操るための隠し事は、
必ず負のカルマとなって返ってきます。
過剰な偽りがもたらすもの
必要以上に自分や他者を偽り続ける生き方は、
潜在意識に負債を積み上げ、いずれ重荷として返ってきます。
それは、自らの内なる神を裏切り続けることだからです。
実践の指針
– 偽る必要があるかどうかを、その場の感情ではなく「長期的な調和」で判断する。
– 嘘が善になるか悪になるかは、自分の利益ではなく「相手の未来」を基準に測る。
– 内なる神に胸を張れるかどうかを、行動の基準とする。
結び
偽りは、他人よりもまず自分の中に影を落とします。
だからこそ、内なる神の前で正直であることは、
最も強く、最も軽やかな生き方をつくります。
カルマはあなたを罰するためではなく、
本来のあなたに戻すために働きます。
その力を味方につけるには、今日からほんの少しだけでも、
「偽らなくていい生き方」を選び続けることです。