難しい問題を理解するために必要な技術。整理することが難題のヒントとなる。

人間は複雑さを単純化して理解する

人間というのは良くも悪くも単純な生き物です。そのため、複雑な物事をそのまま理解するのは苦手です。賢い人が優れているのは、複雑な状況をそのまま理解できるからではありません。むしろ、複雑な状況を「単純になるまで整理する」ことができるという点にあります。

物事を整理する能力は、仕事や日常生活の質を大きく向上させます。以下では、賢い人が無意識に行っている整理の技法について、3つの視点から整理してみます。

① 難題は分割して考える

複雑で取っ付きづらい問題は、小さく分けていくことが重要です。たとえば「人生で成功するには?」という問いはあまりに漠然としていて答えにくいものです。

そこで、次のように細分化してみます:

人生を「学生時期」「社会人時期」「老年期」に分ける

各時期を「社会的な事柄」「プライベートな事柄」に分ける

これにより、6つの具体的な要素に分割できます。その結果、「学生時期に勉強で成功するには?」といった問いに落とし込めれば、より答えやすくなるでしょう。

人間を変えるより、問題を分ける方が簡単なのです。

② 問題と解決策は具体化する

問題を抽象的なまま放置すると、解決策もまた曖昧になります。
「晩ごはんのメニューが問題だ」では情報が足りません。

さらに掘り下げて:

「資金面とメニューの重複が問題だ」

「1000円以下、中華と洋食は避けたい」

ここまでくると、解決策も具体化しやすくなります。たとえば「1000円以下の和食のお弁当を買う」といったように、数字や具体的な条件が明示されるほど、問題解決は進みます。

③ 解決策は「消去法」で選ぶ

最適な選択肢を探すには、すべての解決策を一度並べ、
**不要なものを削っていく「消去法」**が有効です。

右脳は発想、左脳は判断や計算を得意としています。そのため、まずアイディアを出し、その後で絞り込むという分業的な思考が効率的です。

たとえば物件選びでは:

・家賃10万円以下

・交通手段が豊富

・近くに良い医療機関がある

このように判別しやすい基準から順に削っていけば、選択肢は自然と狭まり、判断が速く正確になります。

まとめ:人間の強みは「整理する力」

人間は万能ではありませんが、「問題を整理する」ことにおいて大きな力を持っています。複雑な問題を前にしたとき、自分自身を変えるよりも、まず問題を「分ける・具体化する・消去法で絞る」ことを意識しましょう。

この3つの方法だけでも、日常の多くの判断がぐっと楽になっていくはずです。

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