ChatGPT の進化
昨日(2025年2月1日)時点で ChatGPT には新たな o3 シリーズが追加された。有料ユーザーは無論のこと無料ユーザーにも一部開放するという大盤振る舞いである。
さて、私は今のところ至急AIの必要性もないため、o3 mini 無料版 を使わせてもらっている。出来は悪くない。以前課金していた o1 mini よりも当然良さそうだ。となると、気になるのは o3 mini 無料版の制限回数だ。これはツイートからの引用でどこまで本当か検証していないが、o3 mini 無料版は1日当たり10回までらしい。正直少ないが、このモデルということを考えれば仕方ないだろう。また、OpenAI の CEOのサム・アルトマンのツイートによると o3 mini のサプライズはさらにあるとのこと、これは期待せずにはいられない。ちなみに無料版 o3 mini を使用できるのは今のところWeb版のみで、質問に「理由」または「reason」ボタンを押すと作動する。
Genimi の進化
では、他のAIはどうか? Gemini もここ数日で新たなバージョンとなったが、こちらは回数制限が緩いと言える。しかし、全体的な性能を見比べると ChatGPT のそれとはちょっと見劣りすると思われる。ただ一つ、確実に優れている点は Genimi と協力している Imagen3 という画像生成AIである。これは一部のイラストの精度がとても高い。ということは Genimi の自然言語やタスク能力が少しでも上がっていれば、それだけで Imagen3 にも影響を与えるということ。ここは見逃せない。ChatGPT も画像生成できるが、無料版では回数制限が一日3回である。これは厳しい。ということで、画像生成については Genimi にやや軍配が上がるのではないだろうか。ただ、Microsoft の ImageCreator も 依然として悪くないので、使い分けが重要である。
Copiot の狙い
次に Copilot に触れておく。Copilot は当ブログでは以前散々に書いたが、やはりこれには Microsoft の裏事情があったようだ。それは他の Microsoft サービス(Office、Teams、Azure、Windows内蔵含む)との完全な互換性の統一を図っている段階にあるということである。つまり Microsoft の目的はAI開発を最優先にするのではなく、当初 Office で世界中のシェアを奪った時のセット売りと同じ手法を目指しているということである。はなから首位競争には立たず、まずは機能性を落としても、インターフェイスを統一し、今後の他のサービスの組み込みを行いやすくする。これが狙いである。まぁまさにAIで大金を稼ごうという Microsoft らしい着目である。この取り組みはおそらく、中期的に成功するだろう。しかし、目先の情報と利益を追う我々にとっては現在の Copilot はガラクタ同然である。今後に期待したい。
2025年2月5日追記訂正:Think Deeper という新しいChatGPT o1 並みの推論機能を持つ機能がいつの間にか追加。これで現在ほぼChatGPTと同率で首位に入った。使い方は送信ボタンのすぐ左側にあるボタンから推論モデルを選択可能。
DeepSeek について
最後に、昨今一番世間を賑わせている DeepSeek である。こちらは実は私は一切使っていない。まず、第一に懸念されるのが、かの国の情報流出である。すでに想定されていた通り、DeepSeek は最終的にどこで手のひらをひっくり返されるか分からないというのが現状と見ている。例えばWeb版では確実に情報を抜かれている、もちろん質問内容からアクセス情報まで全てである。これはサービスを提供する側としては、どこも変わらないのであるが、一番頭を抱えるのが、その権限を握っているのが、かの国という点である。当然警戒レベルはMAX。それを先読みしてかローカルに落とし込んで使用させるモデルも登場しているとのことだが、これとて油断できない。それは今は良くてもアップデートによっていつの間にか、情報を抜き出すバックドアをいつ放り込まれるか分からない。都度セキュリティを気にしなければいけないのは体に悪い。ということで、Web版は当然ながら、ローカル版も性能が良かったとしても静観の一手。性能よりもまずは安全である。
現在のところのAI状況はこんな状態である。o3 mini 無料版、もうちょっと回数制限緩めないかなぁ・・・