ドメイン移管しないでサーバーを移転する方法

今回はドメインとサーバーの移転についてお話します。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上の「住所」のようなもので、インターネット上でWebサイトなどを特定するものとして用いられます。いわゆるhttps(またはhttp)から始まるURLの基礎になる部分です。Googleであればwww.google.comがドメイン部分になります。

サーバーとは

サーバーとは、ご存知の方も多いと思いますが、実際のWebサイトのデータやプログラムを格納している実際のコンピューターです。基本的にはサーバーを特定するためにドメインを用いるという関係性で間違いありません。

ドメインとサーバーは別物

ということで上記の通りドメインとサーバーは別物です。従ってドメインを取得するのにも手続きが必要ですし、サーバーを構築するのもまた違う手続きが必要です。

ドメイン移管とは

ドメイン移管とは、ドメインを管理する管理業者を変更することです。ドメインは独自ドメインと共有ドメインがあります。共有ドメインはドメインを管理している、その会社のみで使用できるドメインなのでドメイン移管の対象にはできません。ドメイン移管とは独自ドメインを、別のドメインサービスに変更することを指します。

ドメイン移管せずサーバー移転はできるか

ここからが本題ですが、サーバーを運営していく上で、サーバーを何らかの理由で変えたくなることもあります。例えば、現在使っているレンタルサーバーよりも、自分にとってお得なサーバーを借りたいなどです。結論から申しますと、ドメインを変えずにサーバーを移転することは可能です。

実際のサーバー移転のみの手続き

実際のサーバー移転のみの手続きはどうなるかというと、まず現在使っているサーバーに入っているデータ等を、新サーバーを借りてコピーします。その後、ドメイン契約をしているサービスで、現在のサーバーから新サーバーのデータにドメインの設定を書き換えることで可能になります。この際にかかる時間は、新サーバーを構築する時間と、ドメインの紐づけを完了する時間です。ドメインの紐づけは、ドメインサービスで設定してから数時間から24時間以内程度で完了します。

Let’s Encrypt変更タイミング

サーバーにはSSLという安全を確保する証明書機能があります。URLがhttps(httpではない)から始まるWebサイトでは全てSSL証明書が発行されています。そこでドメイン移管せずにサーバー移転する場合、無料で使えるSSL証明書のLet’s Encryptというサービスの設定はいつ行うのか。これはドメイン設定を書き換えてからの作業になります。つまり新サーバーにドメインを紐づける前は作業を行えません。従ってドメイン移管せずにサーバー移転だけする場合はややせわしない状況になります。時間を確実に確保できる時に行いましょう。

今回の記事を書いたきっかけ

私は動作が不安定なConoHaVPSからXserverVPSにサーバーを切り替える際、元サーバーとドメインはどちらもConohaVPSに帰属していました。しかし、このドメインはすでに各所で使用していて変更は困難でした。その際、ドメインを引き継ぐドメイン移管とサーバー移転を同時に行うという手段もありましたが、新サーバーの紐づけに時間がかかるため、その間サーバーが使えなくなります。従って、ドメインはConoHaで管理させ、サーバーはXserverVPSで立ち上げるということを思いつきました。実際これは上手くいき、費用もそれほど掛からなかったので、改めて紹介しようと思いました。
皆様の何らかの参考になれば幸いです。

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