Power Automate Desktop (PAD)の詰まったところの解説

今回はPAD(Power Automate Desktop)の操作で詰まったところを解説していきます。

まずPAD(Power Automate Desktop)とはMicrosoft社が提供するWindows11に標準搭載されているRPAツールです。このツールを使えば、基本的にwindows11があれば自動操作が可能です。今回は基本的なことは別な解説サイトを見ていただくとして、PADを使っていて処理の仕方に困ったところを挙げていきます。

PADフローのエクスポート

PADでは処理全般のことをフローと言いますが、このフローをコピーして別のPCに移したい時、フローをエクスポート(出力)する必要があります。この時、私のPADではエクスポートの項目が見当たらなかったので、以下の方法でコピーしました。

①フローを全選択
フロー上でCtrl+A(キーボードショートカット)をします。
②フローをクリップボードにコピー
フローを全選択した状態でCtrl+Cでコピー
③フローをテキストエディタにコピー
テキストエディタ(メモ帳など)にCtrl+Vで貼り付け

以上でフローのコピー&ペーストができ、フローの内容をテキスト化してエクスポートできます。これが最も単純です。別PCから取り込みの際はこのテキストをコピーして新規フロー画面で貼り付けます。フローのテキストデータはバックアップとして差分バックアップの世代管理ができるので便利です。

※フローによっては完全再現ができず、再設定が必要な場合があります
※フロー情報にPCの個人情報が含まれる場合があるので十分注意してください
※当ブログの方法でなんらかの損害が出てもブログ主は責任を負いません

フローの移動

各フローの移動方法についてはShift+Alt+矢印キー(上下)でフローの移動が可能です。スピードアップにつながるショートカットですので、是非使いこなしましょう。

テキストを置換する場合の空文字

テキストを空文字に置換したい場合は以下のように指定します。
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「Webページからデータを抽出する」時のデータ

予め「新しいデータテーブルを作成する」で変数を1列1行で初期化しておきます。それから「Webページからデータを抽出する」で初期化した変数にデータを格納します。「データテーブルをテキストに変換する」で対象変数をテキストに変換します。これで新たなテキストデータの格納された変数を利用することができます。

ピッカーの使い方

Web上の要素を取得する際に各フローでピッカー(画面要素取得)を使うのにはちょっと慣れが必要です。色々なケースがありますが、基本的にはフローでWeb上の要素を取得する際には必ずピッカーを使います。一旦要素取得の設定をした後、ブラウザのEdgeを開くとピッカーのウィンドウが立ち上がるので(事前に情報を取得するページを出しておいた方が良い)そこからピッカーの指示か、右クリックからの操作で要素の取得が可能です。

連続項目選択の仕組み

機械的に連続で出力されている要素、例えば同じような形式で連続で取得されている、Web上の項目は2つ目まで要素を指定することによって、後はピッカーが補正を加え、自動で連続した要素と認識して取り込みます。従って複数項目の場合は2つ目まで登録して、ピッカーのプレビューで連続要素が取れたことを確認しましょう。

最後に

PADを使いこなすにはある程度のプログラミング的思考が必要です(--;)GUIでノンコードとは言え内容はほとんどプログラミングと同じです。しかもプログラマにとっては内部挙動どうなってんだよ!?と突っ込みたくなる箇所がたくさんあるので、基本的に新たな言語に慣れるのと同じ手間です。情報があまり多くないので困った時はAIに聞くことも多々ありました。ただAIもトンチンカンな返答をすることがあるので、結局慣れです。

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